衆院選の一次公認を発表した自民党。徳島一区は現職の後藤田正純衆院議員が公認された。今年五月に「後藤田氏を公認しないように」と党本部に申し入れた自民県連。はたして選挙戦では誰を支援するのか。
自民県連は反後藤田を打ち出し、飯泉知事の衆院選擁立に動いた。だが飯泉知事が土壇場で不出馬を決断。神輿がいなくなった。本来なら、党公認の現職を応援すべきだが、反後藤田感情はいまも根強い。
「10月6日に県連常任総務会が開催されましたが、その場でも『五月に後藤田氏を公認しないよう申し入れている』として、徳島一区には誰も公認推薦しないことを確認しました。反後藤田感情は依然根強いものがあります」(自民党関係者)。
党本部が公認した後藤田氏を支援しない県連。嘉見幹事長は六日の常任総務会で「自主投票、あるいは設立予定の選対本部で決める」との見解を示したが、党本部の決定に背く反党行為に走るのか。
「過去の郵政選挙では、造反組として除名され無所属で出馬した山口氏を県連は支援しましたが、選挙後、会長と幹事長が更迭処分されました。県連は今回も処分覚悟で党本部に背くのでしょうか」(自民党関係者)。
「反後藤田」の拳を上げて飯泉知事擁立に動いた自民県連。飯泉氏不出馬を受けて上げた拳をどう振り降ろすのか。県連が打ち出す「自主投票」の中身が問われている。